～レオナルドの「最後の晩餐」～

皆様が大変よくご存知のこの作品は、ルネッサンスの最高傑作と称えられるものです。「あなた方のうちの一人が私を裏切ろうとしている。」とイエスが述べた直後の弟子達の驚きとパニックの瞬間が見事に描き出されています。弟子達の内面性の表現がまるで映画のようで見事です。

ところでこの作品では中央のイエスの両脇が空いていて、そこがダヴィンチ･コードでは問題になっていました。何故空いているのでしょうか？

またこの作品は私の愛するボッティチェッリの革新的な作品から多くのヒントを得ています。それはどんなことなのでしょうか？講座ではこうしたポイントをご案内しました。

最後にこの人物たちは、ミラノ公イル･モーロの宮廷の人々がモデルになっているといわれています。その中に４５歳のレオナルドの自画像も描かれているといいます。それは誰でしょうか？

私は本職は画商です。これらの講座は、15年間のパリの国立オークションハウスでの現場での買い付けの経験に基づく新鮮な視点が特徴です。国立オークションハウスはつい最近の1993年にも、ジョルジュ・ド･ラ・トゥールの「荒野の洗礼者聖ヨハネ」が作者不詳で普通に出てくるエキサイティングな場所です。また講座では最近話題のカラヴァッジョの映画についての意見が交わされたり、最新の展示会のご案内など、純粋に名画を愛する私たちの楽しい交流の場です。